「Mr.リビンマッチが解説する注文住宅比較」今回は、「容認事項」です。

 

注文建設の際、物件を購入する場合、必ずチェックしていただきたいのが、容認事項です。容認事項とは、物件売買の際の重要事項説明書記載事項であり、物件特有の事柄などが記載されている項目です。別名特記事項とも呼ばれ、所有者の地 位を引き継ぐことで生じる権利義務や、受け入れるべき 地域や他人との関わりについて定められています。容認事項は「不動産トリセツ」としての役割も担っています。

不動産取引を巡る紛争のほとんどは、「そんなことは聞いていなかった」ということから発生します。「聞いていない」には、「忘れた」「理解できなかった」も含みますが、このような紛争を防止するために、不動産取引では重要事項説明書を交付の上で説明し、説明を聞いた証として取引の当事者が記名押印をするのです。もちろん不利な条項が記載されている場合もあるので、入念なチェックが必要です。

容認事項 虎の巻

この容認事項には、相隣関係に関する隣人や町会との約束事、 不動産本体や付帯設備に関して将来発生する費用負担 等、不動産の現状を維持するために必要となる内容もあります。

容認事項の中でも紛争にまで発展しやすいのが「周辺環境の変化」に関する事項です。

「周辺環境の将来変化」をイメージする

周辺環境の変化は、「日照、眺望、通風等」に影響を 与えます。快適な日照や眺望が気に入って購入を決めたものの、その後、隣接する駐車場に高層マンションが建設されて、日照や眺望が失われたというような場合です。 あわてて契約書類を引っ張り出して読み返してみると、 容認事項には「売買物件周辺の状況及び日影等の周辺環境並びに交通の利便等は、契約までに現地にて十分確認承諾すること。将来、売買物件周辺に合法的な建物及び工作物等が建築や増改築されることで売買物件の周辺 環境が変化する可能性があること」と記載をみつけるがあります。

売主には、契約時にマンション建設計画が決まっていて、売主や仲介会社がそれを知っていながら告げなかった場合以外は、何の落ち度もありません。その場所に住む以上は、周辺に合法的な建築物が建つことはお互い様だからです。周辺環境は入念に現地を確認して、空地や駐車場がある場合は、想像力を働かせて考える必要があるのです。「容認事項」から周辺環境の将来変化を想像することが大切です。

注文住宅建設の場合は特に住居への思い入れはひとしおでしょう。不利益な変化があったからといって転居を考えることが難しいことも少なくありません。
後々の後悔に繋がらないために、十分な確認が必要な「容認事項」についてお届け致しました。